集団行動苦手
自分では、集団行動が苦手なんて1度も思ったことがないのですが、
通知表にはいつもそう書かれていました。
小学校入学に合わせて私の両親が新築一戸建てを購入した場所は
住宅街であるものの小学校からとても遠く(2.5km位)、
住宅街や田んぼや池の端を通り抜け、坂道につぐ坂道を経てようやく小学校です。
ピカピカの1年生となった私は
大きなお兄さんお姉さんたちや同級生達と一緒に
この長い長い道を毎日通学しました。
登校
朝集合時間に遅れそうだと、走って家を出た私は、ランドセルを背負っていないことに気づいていないなんて事は日常茶飯事でした。
母が慌てて届けに来てくれたり、いろんな忘れ物上級生が走って取りに行ってくれたり、いろんな人に迷惑をかけながらそのことに気づいていませんでした。
本当に周りの皆さんに感謝します。
さて、登校時は集団登校ですが、
列からだんだんだんだん遅れて、後ろのほうになります。
あまりに列から離れると上級生が手をつないだりしてくれたりして、列を追いかけて走ったような記憶があります。
足が遅いということに加えてとにかく気が散りがちで道草が多いのです。
通学路が長すぎて、気が散る要因がたくさんあるのも良くなかったです。
サツキやつばきの蜜を吸ったり、
夏にすかんぽをかじったり、
笹の葉の船をつくったり。
みんなもそんなことをしていた気がしますが、私だけが遅れていたんでしょうね。
それでも、朝はみんなが連れて行ってくれたので授業に遅れる事はありませんでした。
すかんぽが美味しいことを誰かに教えてもらってから、
いろんな葉っぱを食べれるのか?などかじって試しすぎて、
「葉っぱを食べる変な子」的なレッテルを貼られてしまって恥ずかしかったことをうっすら覚えています。
下校
下校は集団下校ではないのでやりたい放題です。
集団下校ではありませんが、友達たちと連れ立って学校を出ます。
しかし家の近い子から1人また1人といなくなっていきます。
途中でみんなで公園で遊んだりして、
さらに1人また1人といなくなってかなり人数が減ってきたところで、
田んぼと畑があります。
あまりよく覚えてはいないのですが、私は高確率でそこにトラップされていました。
お花を摘んで冠を作ったりしていたのです。
あまりに帰ってこないので、母はよく学校に電話をかけたそうです。
興味があるものにすぐふらふらっとトラップされてしまうのは
大人になった今でもあんまり変わっていません。
集中力があるんだかないんだか、
つい気がそれがちで、いろんなことに気づいたり思いついたりするたびに横道にそれてしまいます。
しかし例えばお花の冠を作りだしたら土曜日のお昼の下校で、お腹がすいているだろうに、そんなことも関係なく、友達たちが全員帰っても関係なく、集中してもくもくと作ってしまうのです。
長距離下校の弊害
今思っても最悪だと思う記憶があります。
真夏の炎天下1時間以上かけて下校するのに水筒を持つのが許されていなかったので、
喉が乾いて死にそうになります。
そこで、タオルをた〜っぷり水にぬらして、それをちゅうちゅう吸いながら下校するのです。(汚い!)
それでも足りず、
田んぼの用水路とおぼしき側溝の水を手ですくって飲んでいたのです。
誰かが「ここの水は綺麗だから飲める」と言い出したのを真に受けたのですが、
よくお腹を壊さなかったものです。大人になってから考えると「おえー」です。
雨の日にはそこの水を長靴にすくって足を入れ、
びちゃびちゃの感触を楽しみながら帰ってきたりしました。
トイレ問題
もう一つ長い通学路のせいで困ったのはトイレです。
途中で催すことも6年間の内、何度となくありました。
通学路の途中にコンビニなんてありません。
友達の家でさせてもらったこともありますし、
原っぱに隠れて用を足したこともあります。
下痢気味のお腹に爆弾をかかえながらの下校。
おならのつもりで微妙に漏れてしまったことが何度かあった気がします。
何度か私は自宅の裏の竹やぶにパンツを埋めたことがあります。
恥ずかしかったし、猛烈に怒られると分かっていたからです。
親からすればそんなのバレバレだったかもしれません。
冬はパンツを2枚とか履いていたからそれで一枚脱ぐことができたんでしょうか。
記憶はあやふやですが、そんなことがありました。
これは私の性格の問題、恥ずかしい過去、と思いながら封印してきた思い出ですが、
よく考えれば小学校の6年間も途中にトイレのない2.5kmの道を通っていたら下痢の日もあるだろうし、気の毒だったなと思います。
ということで、昔の私、ドンマイ!