ADHDな私と毒親をひたすら考察する

ADHDのチェックシートはほとんど「はい」の私の現在までの振り返りと、考えると吐き気がする母親の考察を通じて心の整理ができればと思って始めたブログ

ADHDの「整理整頓・掃除」大人への階段

 

これまでにも書いた通り、小学生時代は机に腐った緑色のパンが2、3個突っ込まれているひどさで、高校でできた友達がほぼ毎日かばんの中を整頓してくれるというような、整理整頓できなさぐあい。。。不潔でもありました。

中学生になるまで顔も洗わないし、歯磨きの時間の短さといったら・・・。

服もあちこちよく汚れてました。

 

潔癖症の母に嫌悪する気持ちもあったと思います。

(多少の菌が無いとアレルギーになるでとか(まあ、私アレルギー体質ですが)はしを一瞬机に置いたことでどれだけの菌がつくというのか!)

など、色々言い訳つけて反発的に汚いなんてこともありました。

そんな私が登ってきた、「整理整頓・掃除」に関する大人への階段について書いてみたいと思います。

 

大学院生時代、一人暮らしを始めた頃

初、一人暮らしをした寮はとにかく極小コンパクトな部屋で、出ている床の面積がかなりちいさいこともあって掃除機は導入せず、クイックルワイパーのみで済ませました。

・・・嘘です。それは後付けの言い訳で、「掃除機」が猛烈に嫌いなアイテムだったのです。あやうくブログにまで嘘つくところでしたね。。。

私「掃除機」嫌いなんです。あのコードの邪魔臭さ!!でかいし!!

無理に引っ張ったらひっくり返ったりしてね・・・

コードレスという選択肢もないではありませんが、クイックルの手軽さにはかなうまいと思っておりましたので、なんとかして掃除機だけは避けたかった。今でも掃除機は大嫌いです。

 

・・・話を元に戻します。

当時は水拭きの意味が見出せなかったので、床を水拭きしたことはありません。

棚等の拭き掃除をしたのも、多分、三年ぐらい住んで、2〜3回レベル。。。

窓拭きなんて多分したことないんじゃないかな・・・

ラッキーなことに風呂、洗濯機は共用だったので、自分で掃除する必要がなく、私の精神的負担はかなり軽かったです。

 

寮だったので、友達が来る前なんかは、きっちり片付けて案外汚いなんて言われたことはありませんでした。

部屋が自分の手の届く大きさなこともラッキーでした。しかしそれでも、ちょっと油断するとすぐぐっちゃんぐっちゃんのエライことになっていました。

洗濯物、食器洗いをちょっと怠るとすぐえらいことになりますね。。。

一度だけ友達に見られるハプニングがあり、「これはやばいでしょ」と言われた恥ずかしい経験がありましたね・・・

 

ワンルームの家を借りて・・・

人生に迷う感じで博士課程を中退し、上京して、激安の薄暗いワンルームの部屋を借りました。

激務すぎて、朝でて深夜1:00とか2:00とかに帰ってくる生活なので、その部屋ではほとんど料理をしたことはありません。ほぼ外食です。

寮とは違って自分専用の洗濯機(もらいもの)とお風呂(ユニットバス)ができましたが「風呂洗い」はやはりかなり面倒で、毎日は洗えませんでした。。。

2、3日に一度下手したら週に1度とか。

 

洗濯機内部の漂白をしたり、外側を拭いたりしたことはなく、引っ越しの時にあまりの汚さに絶句されました。つるっとした垂直面でも埃って積もって汚れるもんだと初めて知りました。やたら拭き掃除をしていた母をバカにしていてごめん。。。大事でした。

 

この部屋で最悪だったのがすごくジメジメした部屋で、深夜帰宅ばかりだったので、ほとんど窓を開けることがなく、クローゼットの中の服やカバンがほとんどカビてしまったことです。洗濯してもしても・・・カビ臭は強烈に残ります。かなりの服をボツにしてしまったので半トラウマです。カビ。

 この時の教訓で私、カビだけは嫌で、次住むのは絶対に日当たり風通しのいい部屋がいい!!と思いながら激務激務で、部屋への愛着なんてまるで出来ないまま引っ越しすることになりました。

 

そういえば引っ越し前、当時お付き合いし始めた彼氏(今の旦那)が、引っ越し前に一度部屋に遊びに来てくれたことがありました。

 「どーぞどーぞくつろいで♡」と言いましたが、綿ぼこり舞うその床を見て

「あ、僕汚すぎて無理・・・」といって掃除をし始めました。。。(彼は綺麗好き)

女子として最悪のワンシーンではないでしょうか・・・

 

2度目のワンルームアパート

縁があって勤めていたベンチャーをやめ、大学で仕事をするようになり、引っ越しする必要がありました。

カビ部屋の教訓を活かし、明るく風通しが良い、綺麗な築浅の物件(また安アパートでしたが)に引っ越しました。角部屋です。

仕事も基本定時あがりになり、部屋にいる時間も増え、積極的に窓を開けて換気をしました。

休日にはシーツやカーテンを洗濯することも増えました。

週2回ぐらいしかやりませんでしたが案外洗濯は好きでしたね。週末にわんさか洗濯することも多かったです。やっぱり激務すぎると最低限のこともできません。

しかし相変わらずトイレ掃除や風呂掃除は面倒で、

トイレ掃除も2週間に1度ぐらい?風呂は3日に1回ぐらい?

床掃除は相変わらず掃除機はなしでしたが、クイックルワイパーの濡れ拭きタイプを利用するようにはなりました。

部屋が明るいので、掃除へのモチベーションも上がりました。

料理もよくするようになりました。(寮にいた頃は毎日してたのが復活!)

 

とはいえ、いらないものをとりあえず押し込んだロフトは完全物置で開かずの間・・・

友達がくる直前などは下からぽいぽい物を投げ込んで、、、このロフトを除けばぱっと見清潔感ある雰囲気の部屋になっていたかと思います。

彼氏がやってきても掃除をはじめることはありませんでした。

 でも、電子レンジの中を拭いたり、洗濯機の外側を拭いたり・・そんなことはやっぱりほぼやっていませんでしたね。

 

結婚して2LDKマンションへお引っ越し。

結婚することになり、大阪へ戻りました。

例の教訓で、明るく風通しの良い角部屋!!

しかもリビングの広いお部屋!テンションあがりますね。。(エレベーターの無い4Fということさえ除けば。)

しかしその一年は、引越し&新しい職場に移り、結婚式準備、妊娠、さらには妊娠中に運転免許を取り、出産・・・と激動の一年でしたので、時間がなくて整理整頓がなかなか進みませんでした。

そもそも二人分の一人暮らし用の家具や家電が大集結しているので、ある程度生活できる程度家具や家電を整理して捨てたり、大きなものに買い替えたり以外、

細かなお互いの小物類やら紙物、2人分の膨大な本etcが全然分類できぬままでした。

新生児がやってきてからはそれこそヒーヒーで、さらに整理はすすみませんでした。。。

 

リビングも微妙に雑然としていましたが、やはり一つの部屋が物置件洗濯物部屋となり・・・人にお見せできない感じでした。

 

夫婦ともに仕事をしていたので、掃除は分担していました。

基本的に掃除は週一。土曜日などに、トイレや風呂も含めて一気に。

洗濯も子どもが生まれるまでは週1〜2でしたが、子どもができてからは毎日に。

掃除洗濯のリズムが生まれて、自分としては進歩が感じられました。

洗濯槽を時々洗浄したりもしてね!

 

さて、結婚すると、親や親戚、友達など、来客が増えます。

孫の面倒を見に、義父母や両親が来てくれることもあります。

 ある程度親しい仲の人は

遊びに来ると頼まずとも、大抵あちこち”掃除”をしていってくれました・・・

ガスコンロとか、キッチンの水回り、三角コーナー、

洗面所の排水溝に髪の毛が詰まっているのを掃除してくれたり、

掃除機をあててくれたり・・・(この掃除機は旦那さんの所有物。コード式。私はコードレスの掃除機じゃないかぎり絶対やらないと宣言していましたが、コードレスは吸引力が低いとの理由で却下されていました。。。)

拭き掃除とかも・・・みなさん、ほんとすみません。

義母なんて、普通はこんな嫁、相当がっかりされそうなもんですが、めちゃくちゃ優しい人で、、、助かりました。本当感謝です。

 私の母は”不潔な”私が洗った食器を使いたがらず、私が作った料理なんて、絶対食べたく無いという風でしたけどね・・・

 

さて、子どもを抱っこしながらスーパーの袋を下げてマンションの4Fを上がり下りするので私は膝を痛め、急遽引っ越すことになりました。ADHDエニアグラムタイプ7の私ですから、思い立ったら早いのです。

 

 

結婚後2回目の賃貸マンション

ノリで不動産屋に行って、

とにかくリビングの広い、職場に近いマンション、エレベーター付き(そして、明るく風通しの良い)を探しました。

ちょっと?かなり?家賃が高かったのですが、人気のエリアの希望に叶う物件が見つかり即決しました。(この頃給料が良かったのでね・・・)

本当はもうちょっとリビングが広い方が良かったのですが、賃貸でそれほど広いリビングの部屋ってなかなか無いんですよね。

この時はインテリア雑誌などを買って研究しました。

おしゃれなカウチ付きソファなんかかっちゃって。

 

引っ越しを機に断捨離をしましたが、いまいち夫が協力的でないというか、引っ越しの「ここはあなた担当ね」、とお願いした部分が”あるものをそのままダンボールに詰める”という形だったので、私としては結構不満だったのですが、まだ新婚なんでね・・・突っ込みを入れられず。

子どもが小さいこともあって、結局新居にもガラクタを大量に持ち込んでしまうことに・・・3LDKのこの部屋も結局一部屋が物置小屋みたいに・・・

とはいえ前の家よりはずいぶんすっきり片付き、

リビングぐらいは人からきれいだね、おしゃれだね、と言われるように。

 

まあ、でも親や親戚が来てくれた時には、やっぱり(頼まなくても)掃除機かけたり、トイレ掃除してもらったり、水回り掃除してくれたり・・

小さな子を持ちながら仕事していたので、仕方ないと思ってくれていたんだとは思いますが。

それでも徐々に水拭きの重要性を理解してきて来客前には水拭きもきちんとするようになりました。進歩です!!

 でも掃除機は断固としてやりませんでした。

コードレスがダメと言われたので、ルンバを買ってやりましたが床にものがあると可動できないので、いまいち使いこなせず・・・

 

結婚してからは年末には大掃除もちゃんとするし、年に一度は窓拭きも・・・ベランダ掃除も年2回ぐらいやりましたよ。キッチンのシンクを洗う習慣もつきました。

進歩です!!

 

でも、同じ職場(みんなフルタイム)の皆さんによると。。。

 Aさん(小さい子がいる)が「基本毎日拭き掃除してる」だとか!

風呂掃除の頻度について喋っていた時に

Bさんは 「お風呂は毎日床まで掃除している。毎日してるとほとんど汚れてないから大変じゃないよ」とか

Cさん(小さい子がいる) 「綺麗じゃ無いと気が済まないから夜中2時頃まで起きて徹底的に片付けたりする」とか

そんな話を聞くと衝撃を受けずには入られません。。。女子スタンダードはこうなの??

 

 

あ、そうそう、職場といえば

私のデスクはとっちらかっており、左右に書類の山ができます。(PCのデスクトップは比較的綺麗だと思います。)他のみんなのデスクは綺麗ですよ。。

コーヒーの飲みかけを残したまま帰りますので、誰か気の利く女子力高い先輩が洗っておいてくれたり・・・でも仕事の能率はかなり良い方だと思います。(集中している時間は短いけど)

 

 

 

それからこの家で一番私が頑張ったこと

無限増殖する子どものおもちゃをなんとかするべく、意を決して全部リスト化

それらを分類して入れられる無印良品のBOXを買い、全てのおもちゃをきちんと収納場所に割り当てたことです。

これまでの私なら、箱を買う時にサイズを間違えて注文するなんてことは

あまりにあり得る話なんですが、慎重に慎重に、メジャーでサイズ測って、注文しましたからね。これは驚くべき進歩です。

この完璧なるおもちゃ整理はママ友なんかからよく「すごいね」と褒められました。

 

前回のブログを読まれた方はわかると思いますが、整理整頓とは思いっきりロジカルシンキングそのものなんですよね。面倒くささの壁さえなんとか乗り越えれば得意分野ではあるのです。

この経験が非常に活きた形で、次の最終段階へ入ります。

 

 

マンション購入

子育ても落ち着き、バカ高い家賃に疑問を感じてマンションを購入しました。3度目の正直、今度こそ完全断捨離を目指して本気出しました

リビング好きの家族の持ち物が基本リビングに全部収納できるように、収納を徹底的に考えました。

大量の本も200冊ぐらいは捨て、引っ越し後やっぱり入らなくてもう200冊ぐらい捨て・・とにかく全部の持ち物に「いれるべき場所」を作りました。

みんなに「すごい!なんて綺麗な家なんだ!」と言われるようにすらなりました。うちに来た人は「あー、うちも断捨離しなきゃ」なんて言って帰ります。「いつも綺麗にされていますね」とか。

どうでしょうか、この進歩!!

もう、誰も我が家で掃除を始めることは無くなりました。

 

しかもついにコードレス掃除機を買う許可が出てダイソンを買ったので、

私も掃除機をかけるようになりました。(基本来客前だけ、だけど。)

しかも賃貸じゃなくて持ち家となると、どうも「床」が気になり、なにかと「ワックス」までかけるように!!広くてピカピカの洗面所は毎日磨き上げています。

 トイレも、ほぼ毎日マメピカをティッシュにつけて便器や床を拭いてます。

 

でも、そうはいっても来客が無い時は洗濯物は山となり、床には髪の毛に綿ぼこり、

おもちゃや着たものも散乱・・キッチンもごちゃごちゃです。

 

来客前は「完璧」な状態にしたいがために毎回精神がすり減る思いで片付け・掃除をしていました。

ADHDは気が散りやすいので、掃除・片付けしてたのに目に入った他のものに気を取られて全然進まず、時間が迫ってきて焦りまくることがものすごく多いのです。

 

そこで、私は来客がある前にやることリストを作り、iPhoneに入れておきました。

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頭がパニック状態でも、この通りにやればいいので、少しは気が楽です。

このリストを見るとアロマオイルだとか、消臭だとか、臭いに結構気を使っています。

深層心理で、”不潔に思われたく無い!臭いと思われたく無い!”というのが過剰にある気もします。

最近はこれ見なくても手順が頭に入ったので、ほとんど見てませんが。。。

最近はさらに完璧を目指し、玄関に一足の靴も出ていない状態、洗面所にはコップ一つ出してません。やりすぎ?

 

 

さて、あとは、実行途中で気が散らないようにしなくてはいけないのですが、

効果的な方法を発見しました。

部屋のいたるところの照明を全てつける !です。

間接照明も全て。窓を開け放つのも効果的です。のんびりモードに喝を入れるのです。

 

これで今は戦闘態勢?であることを常に体に感じさせることができ、気が散るのを最小限に押さえられるのです。私だけかもしれませんが。。。

 

掃除や片付けをし始めるのに、ついつい気が散って全然前に進まないという、

ADHDあるあるを乗り越えるのに、「やることリスト化」と、「全部照明つけ、窓開ける」は結構効果的だと思うので、困っている方、よかったら試してみてください。

 

 

さて、最近ではみんなに感嘆されるほど綺麗になった我が家ですが、

私が綺麗好きになったのかというと、全く違います。

見えるところだけ取り繕っているだけです。

真の片付け好き、綺麗好きは引き出しを開けてみればわかります。

きちんっと並んでいます。なんなら重ねたお皿の”柄”が揃っていたりします。。。

 

例えば私の引き出し、”ハンドタオル”とか、”ハンカチ”とかきちんと書いて”分類”はできてますが、入れ方は正直突っ込んだだけ。無理矢理押し込んでたまに引き出しはきちんと閉まってすらいないことも。。。

子どもの服も”ズボン”とか”パジャマ”とか引き出しの全面にマスキングテープに書いて貼ってありますが、中は放り込んだだけです。。。

 

真の綺麗好きはスリッパの裏を拭きます。

私はスリッパの裏なんて気にしたこともありませんでしたが、たまに何かの拍子に裏返ると、かなり埃や髪の毛なんかが付いていて衝撃を受けます。ま、見て見ぬ振りですが。

 

極度な面倒臭がりが、そこまで出来ません。

面倒くさがりは、費用対効果ならぬ、「労力対効果」をシビアに判断しますから、手を抜けるところは最大限手を抜きなんとか人様から普通と思われたい一心で、なんとか外側だけでもここまで取り繕うことができました。普段はそんなことに使う頭の余裕が無いんですよね。。。

 

うちは来客が多いのもなかなかいい点ですね。床をきれいに拭くと気分まですっきりしていい気持ちになれます。でも、来客が無いとやりませんから。。。

 

それから”分類”できていないもの、というのが生活をしていくとどうしても出てきます。それらが来客がある度に「倉庫部屋」へ放り込まれます。あの部屋には入りたくもないです。

そう、まだ今現在住んでいるマンションにも立ち入り禁止の「倉庫部屋」があるのです。いつか倉庫部屋がなくなる日が来るのか・・・

とにかく相当なモチベーションが無い限り無理ですね。。。

もう、家買っちゃったので「引っ越し」という片付けの切り札も使えなくなってしまいました。

あの倉庫部屋を無くすことが今後の課題です。