Googleカレンダーで計画性の無いADHDが計画大好き人になった訳とは?
計画大嫌い人間を計画大好き人間に変えたGoogleカレンダー。
一般的にADHDの人は計画性が無いと言われます。
見通しを立てたり、こまかなことを積み上げていくのが苦手で、衝動的に目の前のこと、思いついたことを行動してしまうのです。
まあ、確かに私もそうでした。
しかし、大学院生時代に出会ったGoogleカレンダー(と、Gmail)のおかげで私は計画大好き人間となりました。
Googleカレンダーはとても直感的に操作できます。
例えば研究室の予定は赤色、インターンシップ先の予定は青色、ボランティアの予定は黄色で、サッカーサークルの予定は黒、プライベートの予定は緑色・・・みたいに。
とにかく多動で、あれこれ活動するのが好きなADHD-かつエニアグラム7タイプの私ですから、いろんなことに手を出してしまいます。
実家を出て「自由」になった大学院生以降の私の活動量は相当だったので、
多数の活動の予定を頭の中で管理するのは到底無理でしたが、
Googleカレンダーで一瞬に管理できるようになりました。
頭から予定を消し去れる
それに、頼もしいのは、予定の10分前とか1日前とか、指定をしておけばその時間にメールやプッシュ通知でリマインドしてくれるのです。
ただでさえ容量の小さいワーキングメモリーを持つADHDですから、
不要なことに脳を使わずに、大事なことにとにかく脳の機能を集中しなくてはいけません。
Googleカレンダーに予定を覚えておくことをすべてお任せして、入力後はすっかり忘れてしまえる体制ができてから、安心して予定を詰め込むことができました。
急な予定変更があっても、その予定が入る別の枠を探せばいいのです。
繰り返し予定、例えば研究室のミーティングなんかは「毎週繰り返す」ボタンひとつで繰り返すことができて本当に便利です。ただ、脳が繰り返し予定に慣れてくると、無意識的に「無視」してしまうことがあって、難点ではありますが。
そういう風にGoogleカレンダーをまるでパズルのように使いこなしていくうちに、
私は計画を立てるのが大好きになり、完璧に計算されて詰まった予定を見るのにうっとりするようになりました。
そういえば恋人にも自分のGoogleカレンダーを共有し、デートの予定を聞かれると「空いてるとこを見て」という風に恋心も冷めそうな返答をしていました。
今の夫ですが。
結婚後も、カレンダー共有で家族生活も実にスムーズです。
数字ではなく、視覚的にわかりやすい「図」であることが大事
前回現代ビジネスで連載されている奥村さん(アスペルガー当事者)の人と違うなあと感じたところを書きましたが、
完璧に計画された予定を見て、うっとりしてしまうのは似ているなあと感じました。
しかし、この話にでてくるアスペルガーの方たちは「数字」に大きな関心があって、
数字、時間をきっちりしたい思いからの「計画」好きでしたが、
私は数字は超がつくほどの大嫌いながら、
パズルのように視覚的に「図」として見れるGoogleカレンダーなら大好きになれたんです。(前回のブログでも書いた通り、数学が超苦手なのに、図形問題は大得意なので、パズルのような視覚で捉えるのに向いているのです)
しかし、アスペルガーの人と比べると、
ズボラで柔軟性があるタイプなので、絶対に予定を遵守しないといけない!というような脅迫観念はあまりありません。
これはさぼってもいい予定だな、とあとから思いつくと、すぐに削除したりしますし、
そもそも「フリータイム」のような、何かあった時の埋め合わせの時間を多く設けていました(笑)
だから、計画立てるのが苦手、予定表を作るのが苦手、というADHDの方の中には私と同じように、Googleカレンダーなら馴染める可能性があるかもしれません。
でも、スマホからアクセスするのはあまりおすすめではありません。ぱっと視覚的にパズルのように操作できるのはやはりパソコンの画面で、スマホからはとりあえずできた予定を入れるとか、予定を確認するとか、そのくらいにした方がいいかもしれません。
Gmailも視覚的に認識しやすい。
Googleカレンダーに比べればおまけのようなものかもしれませんが、
今のようにLINEなどのチャットが無い時代でしたから、様々なやりとりは「メール」で行われていました。
大学の連絡、インターン先の連絡、ボランティアの連絡、サッカーサークルの連絡、
ボランティア系、意識高い学生系のメーリングリスト、メルマガ、広告、SNSからの通知そして、普通に個人当てにくる大事なメール。
多い時には1日の受信が300件とかになるのを、普通のメールソフトで仕分けるのは到底無理というものでした。
それがGoogleの素晴らしいメールがあるらしいと、いち早く情報系学部の友達が教えてくれて使ってみると・・!!すごいなんて言葉では表せないぐらい衝撃を受けました。
受信トレイなんて馬鹿げたシステムではなくて、
条件を設定しておけば、カラフルで見易い「ラベル」がつきます。
例えば研究室の連絡は赤色、インターンシップ先の連絡は青色、ボランティアの連絡は黄色で、サッカーサークルの連絡は黒、このメーリングリストはオレンジ、この会社からの広告は受信トレイをスキップしてアーカイブみたいに。
このフィルター機能、ラベル機能のおかげで
大事なメールを見分ける時間が大幅アップ、処理能力が大幅アップしました。
Gmailに記憶を丸投げ。
それに、どんな古いメールでも、かけらほどのキーワードでさっと検索できるので、
メールアドレスを登録するという習慣もなくなりましたし、
とりあえず保管しておかなきゃいけない情報やメモを自分当てにGmailに送っておくということもやり始めました。
しかし、GoogleカレンダーとGmailでは、
こなさなければいけない予定をうまく仕分けるということだけで、
自分から計画を立てて、実行するというのにはそこまで貢献した訳ではありません。
それが「超得意」になったのはロジカルシンキングとの出会いが大きいですが、
これはまた今後書きたいと思います